こおろぎ【その2】

(2006年10月19日)

予測できない子ども達

私は昨年、河出書房新社から「本音を引き出す超・面接術」を出させていただき、多くの企業で採用の面接に立ち会っています。先日、ある建設会社の面接で次のようなことがありました。

面接に来たのは真面目そうな好青年ですが、今年、新卒で就職したばかりなのに、その会社を2ヵ月で退職しています。その彼に志望の理由を尋ねると、「御社の仕事は道路を整備したり、橋を造ったりと人の幸せに貢献しているので、是非、御社で頑張りたいと思っています。ところで御社の休憩時間はどうなっていますか?」と質問したのです。

おそらく彼にとっては率直な質問だったのだと思いますが、初めて入った会社を2ヶ月で退職した彼が「頑張ります」と言いながら、その話の中で休憩時間のことを質問したら面接官にどのように思われるのかということを彼は予測出来ないのです。

またある上司が、腕組みしたまま話を聞いていた新入社員を注意したところ、「ちゃんと話は聞いています!なぜ腕組みをしてはいけないのですか?」と食って掛かられたことがあったそうです。

皆さんもコンビニの前で座っている若者や、車内で大きな声で話す学生を見かけたことがあると思いますが、このところ自分にとった行動によって人がどんな気分になるのかを予測出来ない人が増えているようです。こうした傾向が今日の犯罪にもつながっている気がしてならないのです。

昔は、人を不快にさせると生きていくことが困難になりました。そのため自分がこういう行動をしたら、人がどう思うかを考えなくてはなりませんでした。しかし、今日ではお金があれば誰でもサービスが受けられ、テストの点数が良ければ授業態度が悪くても良い評価が得られるため、自分のとった行動によって人がどんな気持ちになるかを予測しなくてもよくなってきています。そのため、人の気持ちを予測することが出来ない人が増えているのです。

皆さんの周りにも人の気持ちを予測する習慣のない人はいませんか?私もいつの間にか予測する力が落ちている気がします。

杉井保之氏 【こおろぎ】より

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