社長ブログ

【こおろぎ】が届きました

(2008年05月12日)

こおろぎ留年した大学生

先日、ある方から次のような相談を受けました。


やっと大学を卒業すると思っていた息子さんが、この一年間、ほとんど大学に行ってなかったため単位がとれず留年することになったそうです。この息子さんは大学2年のときにも学校に行かず留年したことがあるそうです。
皆さんだったらどのように対応するでしょうか?


 「この息子さんに対して、あなたならどんな働きかけをしますか?」という調査をしてみたところ、①どうして学校に行かなかったのかを尋ねる。②これからどうするつもりなのかを聞いて、本人が「学校に行く」と言ったら、しっかり学校に行くことを条件に仕送りを続けるが、もし本人が学校に行く気がなければ学校を辞めさせるという回答がほとんどでした。

 子供の意思を尊重して、それを応援することはとても素敵なことです。しかし、こうした対応の結果、息子さんはどんなことを学ぶでしょうか?

 前回、山形大学で行われた「ひきこもりと不登校の研修会」のことを書きましたが、皆さんは今、何歳の人が一番ひきこもりになっていると思われますか?

 多くの方は、10代後半から20代半ばの人が中心だと思っているようですが、実際には30~35歳位の人達が最も多く、そのほとんどは就労したものの会社に適応できなくてひきこもりになってしまった人達なのです。

 人は、「自分の行い」と「その結果、起こった結末」を結びつけることで「どう生きたら良いか?」を学習していると思います。ですから、もし「自分が相手の信頼を裏切っても、結局、自分の思いどおりになる」という育てられ方をされてしまうと、会社勤めが窮屈でとても大変なものになると思うのです。

 最近の親のように「今日は会社に来るの? 休むの? どうするの?」と聞いてくれる会社はまずないのです。

 こうした親の対応は、高学歴の50代以下の人に多く表れ、70代以上や低学歴の親には少ないようです。70代以上の方の一番多い対応は「学校を辞めさせる!」というものでした。少々強引な気もしますが、親の信頼をなくす行為をした子供は、親からの支援が減るのが自然の結末だろうと私は思います。それだと生きにくいから、人は「人からの信頼をなくさないようにしよう」と学ぶのではないでしょうか?

 私も親なので子供を思う親の気持ちは充分に理解できます。しかし、今の日本には家庭にも学校にも「その人の行為」と「その結果、起こる当然の結末」を体験するという教育がなくなってしまった気がします。もし子供が人を不快にする行為をしたとしても、先生が厳しく叱れば、文句を言う親がいるのです。

 私は「子供を叱れ!」とか「学校を辞めさせろ!」と言っているのではありません。私なら「お父さんもお母さんも、お前が大学を卒業するだけのお金は払ったつもりだ。大学を続けるのも、辞めるのもお前の自由だけれど、もし大学を続けるのなら奨学金を借りて自分の力で行きなさい。自分の欲しいものを手に入れるために努力しなくてはならないのは、その人なのだからな」と言うでしょう。

 教育とは、ただ可愛がることではなく、「何を学ばせたいか?」というところから対応の仕方を教えるものだと思うのです。

杉井保之氏「こおろぎ」より

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