【こおろぎ】が届きました

(2008年11月29日)

20081129第100回山中湖勉強会

 安心サービスの天野績男さんの主催で、毎月、山中湖で開かれている「山中湖建設的な生き方を学ぶ会」が、10月13日に第100回を迎え、第100回にちなんで100人以上の方が集まる、というとても温かな会が開催されました。

 ケーキバイキングの交流会には、南アルプスで勉強会を開催してくれている高遠さん家族が参加され、お父さんの高遠勲さんが4年がかりで作ったバイオリンで、長男の翼くんが「ジュピター」と「ふるさと」を演奏してくれました。

 高遠翼君は、小学生に上がる直前にガンが見つかり右足の太ももから切断しました。彼はその体験を生かして医者を目指したのですが、病魔は彼の肺を侵し、中学2年生の時には脳に腫瘍が出来て、卵大の腫瘍をとることになります。

 今年、高校に合格したのですが、身体は小学生並に小さく、この日も病院から駆けつけての演奏でした。

 先月号で私は「ウサギとカメ」の童話を採り上げ、「カメはカメ。カメがウサギと徒競争する必要はない」と書きましたが、私は翼君にそうした生き方を教えられた気がしています。

 私達が、主催している50kmウォークに、高遠さんご家族が参加したときのことです。参加者の多くは、時間内に完歩することを目指してひたすらゴールを目指します。中には一番でゴールをしようと、人とも関わらず黙々とゴールを目指す人も。そんな中、翼君は、義足の足を引きずりながら、コンビニのビニール袋を片手に、道に落ちているゴミを一つひとつ拾いながら歩いていったのです。

 結局、義足を取り付けている部分が擦れて完歩することは出来ませんでしたが、彼は一番にゴールしなくても、完歩出来なくても、すばらしい生き方があることを私達に示してくれたと思うのです。

 体調が良ければ12月20日に行われる「東京はがきまつり」でも、翼君にバイオリンを弾いてもらおうと思っていますので、彼の演奏を聞いてみたい方は、奮ってご参加ください。きっと私達が抱えている問題が小さなものになっていくことと思います。

 山中湖の100回をすばらしいものにしてくれた裏話がもう一つあります。

 会場の都合から、会への申し込み期限は10月6日になっていて、その時点で申し込み件数は70名ほどでした。

 ところが、これまでこの会に参加してきた主婦の方達から天野さんに「参加者は、何人になりましたか?」という問い合わせがあり、それに対して「おかげさまで70名になりました!」と天野さんが答えると、「せっかくの100回だから、何とか100人でやりましょうよ!私、もう一度声を掛けてみるから、もう一日だけ締め切りを待ってもらえない?」と言って、この100人の大会が出来上がったのでした。

 期間にすれば8年4ヶ月の積み重ねも、過ぎてしまえば本当にあっという間のことでした。思い返せば、雪で車の中に閉じ込められたり、「参加者が、誰も来ないのでは?」と不安になるなど、色々なことがありましたが、無理な誘いなどせず、コツコツと参加してくれた人を大切にすることを積み上げていくと、残るべき人が残り、大きな信頼を集められるということを教えられた気がしました。

 会によってはノルマをかけて人を誘わせ、それをさも「善いこと」と意味づける会や、お客様を大切にすることよりも売上を上げようとする会社、色々なものに目移りして人との縁を一向に深められない人など多い気がしますが、企業も、人生も、会も、「深めれば、拡がる」ということ以外に、深める方法はないということを教えられた会となりました。

杉井保之氏「こおろぎ」より

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