【こおろぎ】が届きました

(2009年02月13日)

こおろぎアリとキリギリス

遠くをはかるものは富み
 近くをはかる者は貧す。
それ遠きをはかる者は
  百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。
近くをはかる者は
 春植えて秋実る物をも
  尚遠しとして植えず。
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
 植えずして刈り取る事のみ眼につく。
故に貧窮す。

 昨年の1月号で「日本は、老後にたくさんのお金が必要な国になったので、お金について勉強することが大切だ」とお伝えし、毎月「時間の勉強会」と「お金の勉強会」を開催してきました。

 あれから一年、後期高齢者保険制度の開始やガソリン価格の急騰、サブプライムとリーマンブラザーズの破綻に端を発する100年に一度の世界的不況が広がり、多くの期間社員、派遣社員のリストラが問題となっていますが、皆さんのお金に対する能力は向上しているでしょうか?

 今回の派遣社員や期間社員のリストラは、とても大変なことだと思いますが、長いこと景気が安定していたために、本気で正社員として働こうとしない人や、将来のことを考えて勉強しなかった人もいたと思います。童話の「アリとキリギリス」ではありませんが、誰の人生にも必ず冬はやってくるのです。ある方が、「20代、30代の貧しさは希望もあって我慢できるが、50代、60代になってからの貧しさは、自分の人生が否定された気がして本当にきつい」と話してくれました。

 一般的に不況になると、お金について学んでない人は、お金を使わなくなったり、一円でも安く物を買おうとします。それはけっして誤ったことではないのですが、みんながお金を使わず、一円でも安いものを買おうとすると、景気はさらに悪くなり、安いものを作るために企業は給料をカットするのです。つまり、今、自分にとって適切な判断が、全体を悪くし、回りまわって自分の首を絞めることになるのです。

 出口の見えない不況の中、老後にたくさんのお金がかかるようになって、お金の重要性が高くなったことは仕方がないことです。しかし、人生を良いものにすることが目的なのに、お金のために卑しくなったり、お金に縛られて生きるようになっては本末転倒です。

 私は、私達がお金に縛られない人生を生きるためには、「貯める力」「稼ぐ力」「生かす力」の三つの力を身につける必要があると思っています。

 限られた文面で説明することは難しいのですが、簡単に言うと、「貯める力」とは、自分をコントロールする能力です。「稼ぐ力」とは、自分の付加価値を高める能力のこと。「生かす力」とは、価値を創造する能力のことです。

 中には、「お金がなくても、幸せだから」と言う人がいますが、自分が幸せなら、8兆円(国民一人当たり450万円)を超える借金を子ども達に残してよいのか、私は聞きたいと思います。

杉井保之氏「こおろぎ」より

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